この記事は、
- FP3級・試験本番の解き方とコツ
- ケアレスミスをなくすための工夫
について、書いています。
いよいよ試験も近づいてきましたね!
せっかく毎日時間を作って勉強をしてきたのですから、できることなら実力を100%発揮して合格したいですよね。
実際の試験問題には、いくつかのパターンがあり、ある程度の慣れが必要です。
そして、試験で実力を発揮するためには、そのパターンを把握し、対処しておくことが不可欠!
また、合格を確実なものにするためには、ケアレスミスが最後の敵といっても過言ではありません。
正しい答えがわかっていても、求められている答えを解答できなければ、点数はもらえません。
まちがいはまちがい、なんです。
そこで、今回はケアレスミスを防ぐための工夫もご紹介します。
前もって練習しておかなければ、本番でいきなりできるものではありません。
日頃から過去問や問題集を解く時に、意識して実践してみてください。
試験本番では、もったいないミスをすることなく、実力を出し切れることまちがいありません。
それほど難しくはないのですが、知っているのと知らないのとでは、雲泥の差!
慣れるためには、練習あるのみ!です。
[box05 title=”この記事に書かれていること”]
- 効率的な試験対策
- 試験問題の解き方のコツと攻略法
- 試験当日のスケジュール
[/box05]
実際に、独学で3級と2級を受験して一発合格した私が、これから受験する人に知ってほしい試験本番のノウハウをまとめました。
努力が実るよう願いをこめて。
試験本番1週間前は過去問をとく!
過去問を解く理由として、
- 問題の形式に慣れる
- 出題の傾向を知る
という2点があげられます。
冒頭で少し触れましたが、試験問題には慣れが必要です。
参考書の知識がばっちり頭に入っていたとしても、いきなり試験当日を迎えると、とまどうことまちがいなし。
また、1番もったいないのがケアレスミス。
たとえば、「まちがっているものを選べ」という問題なのに、「正しいもの」を選んで回答してしまうようなケースです。
たとえ正解がわかっていたとしても、聞かれたことにきちんと答えることができなければ、点数の上では勉強していないのと同じなのです。
これはとてももったいない!
この小さなミスをなくすためにも、過去問をしっかり解いて、どんな問題形式なのかを知っておくことが重要です。
FPの試験はほぼパターン化されていますので、ある程度、過去問を解いておけば、試験当日はスムーズに問題に入れるはずです。
試験前1週間は、過去問を中心に解き、まちがえた部分を参考書で復習する、というスタイルがオススメです。
過去問はこちらから無料で入手できます。
日本FP協会の過去問と模範解答
金融財政事情研究会(金財)の過去問
金融財政事情研究会(金財)の模範解答
過去問はできれば、プリントアウトして解いてください。
理由は後述します。
ふせん勉強法で、まだふせんがはずれていないところがあれば、そちらの復習も忘れずに!
↓ふせん勉強法については、こちらを参照してください↓
FP試験は、学科試験と実技試験の二本立て
FP試験の1日に流れとしては、
- 午前:学科試験(10:00~12:00の2時間)
- 午後:実技試験(13:00~15:00の2時間)
という構成です。
受験する際に気になるのが、
「時間配分ってどうしたらいい?」
「時間が足りるのかしら?」
私が受験してみたところ、
「時間はたっぷりある!」
という感想です。
試験直前の知識を前提とすると、ザーっと解いて、だいたい40~50分で終わります。
そこからわからなかったところ・迷ったところを解きなおしたり、全体の見直しをしたとしても、1時間半はかかりません。
宅建試験はけっこう時間がギリギリだったのですが、FP試験に関してはかなり余裕があるので、時間配分は気にしなくても大丈夫です。
ただ、自分が全部解き終わるのに、「いったいどのくらい時間がかかるのか?」を知っておくのはいいことです。
過去問を解きながら、時間をはかってみるといいですよ。
きっと「あ、けっこう早くときおわるんだな」と安心できると思います。
学科試験は、マークミスに気を付ける
学科試験の特徴
- 合計60問(1問1点)
- マーク式
- 〇×問題(第1問)と3択問題(第2問)
- FP協会・金財ともに共通問題
学科試験は、第1問と第2問から構成されています。
第1問は〇×問題で、30題の文章の〇×を答える問題。
第2問は、正しい数字や語句の組み合わせを選ぶ3択問題。
1問1点の、60点満点です。
学科試験で1番気を付けなければいけないことは、マーク式であるということ。
マークする場所をミスすると、おそろしいことになってしまいます。
「いやいや、マークミスなんてするわきゃないでしょ」
と甘くみてはいけません。
高校時代の話ですが、しっかり者の友人が、センター試験の摸試で痛恨のミスをおかしてしまいました。
自己採点の答え自体はけっこう合っていたのに、返ってきた結果はさんざん。
そこで「マークミスでは?」となったわけです。
本人としてはできたつもりだったのに、「なんで?」とぼうぜんとしていました。
センター試験本番じゃなくて本当によかった…(これをバネにして、無事に彼女は志望校に合格しました♪)
解答用紙は回収されて手元には残らないので、マークミスに気付くのは、結果が返ってきた時です。
ほとんどの人が自己採点をすると思うので、
「やった!合格してる!」
と思っても、結果は不合格ということも起こりえます。
その精神的ダメージは、はかりしれません。
ですので、マークミスには注意が必要!
マークのまちがいをいかになくすか、が重要なカギになってきます。
油断禁物!
また、マークを消しゴムで消す時に、うっかり別のところまで消してしまったり、消しきれずににじんでしまうことも。
解答用紙の取り扱いは、慎重に!
[box05 title=”マーク式の注意点”]
- マークする時は、細心の注意をはらう
- 1問1問、場所をしっかり確認しながらマークする
- 消しゴムで消す時は、慎重に!丁寧にきれいに消す!
[/box05]
第1問:〇×問題
[box04 title=”第1問の特徴”]
- 30問
- 〇×問題
[/box04]
文章が30題書かれていて
- 正しいものは、①にマークする
- あやまっているものは②をマークする
という形式です。
テクニック1.まずは問題用紙に答えを書き込んでいく
まずは問題用紙に直接〇×を書き込んでいきます。
解答用紙にマークするのは後回し!
とにかく、30問まとめて問題用紙にバーっと〇×を書き込んでいく、という手法です。
↓問題の末尾に直接答えを書き込んでいます↓
その理由は
- 問題を集中して解ける
- 解答を効率化する
- マークミスを防止する
という3つの理由があります。
問題をとくたびに、1回1回マークシートにむかうのは、効率が悪いです。
問題を解く時は解く、マークする時はマーク!と分けた方が、集中できます。
また、とにかくマーク式で怖いのは、マークミス!
後からまとめてマークに集中した方が、まちがいを防止できます。
問題をとくことに集中
↓
解き終わったら、マークに集中!
と、流れにメリハリをつけることで、ミスを防ぎながら効率よく解答できるのです。
テクニック2.〇×の根拠となる部分に線をひく
見直す時に、便利という点も。
なぜ自分が〇(もしくは×)と判断したのか、すぐにわかります。
↓〇×の根拠となる部分に、線をひいています↓
過去問はできるだけ印刷してときましょう、と言ったのは、これが理由です。
スマホやタブレットでは、線は引けませんからね。
テクニック3.わからない問題には、印をつけて保留
迷ったり、わからない問題は、問題番号に〇をつけて、後回しにします。
↓私は〇ですが、?マークでもなんでもいいです。わかりやすい記号を使いましょう↓
FP試験は時間がたっぷりあるとはいえ、1問にあまり時間をかけすぎるのはよくありません。
なぜなら、試験は、心の余裕が大事!だからです。
「わからない」よりも、「わかる」をたくさん経験した方が、気持ちが安心します。
わかる問題をとにかくこなして、わからないものを後回しにするほうが、精神的に楽なんです。
特に、大きな試験会場で一斉に受験するので、周囲の人がどんどん解き進めてページをめくる音が聞こえてくると、焦ってきたりするんですよね。
ある程度、考えてわからなかったら、?をつけて先に進み、後からゆっくり考えた方が、心に余裕ができます。
第2問:3択問題
[box04 title=”第2問の特徴”]
- 3択問題
- 全30問
[/box04]
です。
文章にあてはまる語句や数字の組み合わせを選ぶものです。
3択なので、けっこう絞りやすいと思います。
テクニック1.問題に直接答えを書く
テクニック3.わからない問題には、印をつけ保留
の2つは、第2問でもそのまま使えます。
第2門でも、まずは問題を解くことに集中し、解き終わったらまとめてマークします。
テクニック4.迷ったら消去法
3択ならではの解答方法ですね。
1つ答えがわかれば、自動的に答えが導き出せる問題もあるので、全部わからなくてもあきらめずに最後まで文章を読んでください。
↓下の例では、②の答え「贈与税」がわかれば自動的に答えが確定します↓
また、どうしても答えがわからない時は空欄にはせずに、勘でもいいのでなにかしらの答えを埋めた方がいいです。
その時は、選択肢が多く出てくるものを選ぶと正解する確率は高くなります。
↓こちらの例では、②が答えです。2つの多数派の答えが重なっています↓
ただし、絶対に全部にあてはまるわけではないので、本当にわからない場合にのみ、この手法を使ってください。
自分が導き出した答えが、この法則にあてはまらない時は、動揺せずに自分の知識を信じてくださいね!
学科試験の流れ・まとめ
第1問をすべて解く
※まずは問題用紙に〇×を書き込む
↓
?をつけた問題にもどって解く
※わからなくても、勘でもいいので答える
↓
まとめてマークする
※1問1問、マークミスがないように細心の注意を払う
↓
第2問を解く
※問題用紙に答えをかく
↓
まとめてマークする
↓
保留にした問題にもどって解く
※それでも答えが定まらなければ、勘でもいいのでとにかく答える
↓
全体のマークミス見直し
※答えがずれていないか、にじんでいるものはないか、などチェック
↓
時間があれば、もう一度最初からざっと問題を解いて見直しをする
※マークを消して訂正する時は、細心の注意を払う
実技試験:記述式
[box04 title=”実技試験の特徴”]
- 選択科目
- 筆記式
[/box04]
受験科目は、申し込み時に決めていた科目で、後から変更はできません。
実技試験は、筆記式なので、学科試験よりも難易度はあがります。
〇×や3択とちがって、自分で書かないといけませんから。
計算問題も入ってきます。
ちゃんと理解していないと、解けない問題が多いです。
誤字にも注意が必要。
[chat face=”niko.png” name=”いそひよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]ちゃんと勉強をしていれば、絶対に解けますから、ご安心を[/chat]
学科試験でもご紹介した、
- テクニック1.問題に直接答えを書く
- テクニック2.テクニック2.〇×の根拠となる部分に線をひく
- テクニック3.わからない問題には、印をつけ保留
- テクニック4.迷ったら消去法
は、実技試験でも使えます。
テクニック5.線をひきながら問題を読む
文章問題が多いので、読解力が求められます。
問題文の中から、重要な情報を自分でピックアップして、整理して、求められている答えを導きださなくてはいけません。
ですので、重要な情報には、線をひきながら読むと、見落としを防げます。
また、その設問が最終的になにを答えさせようとしているのか、も非常に重要です。
「まちがっているものを選べ」と書かれているのに、「正しいもの」を答えてしまって間違うパターンも多いです。
ですので、何を答えないといけないのか、にも線をひきましょう。
「なにを答えさせようとしているのか」問題の意図を汲みとるチカラが大切です。
私の場合
- 重要な情報には、_線
- 問の形式には、波線
をひくようにしていました↓
↓その他にも、大事だと思うところは、〇や四角で囲っています↓
テクニック6.図を描く
家族関係などが出題されることが多く、登場人物の情報を混乱することがあります。
そんなときは、図を描いて整理をします。
これだけでグッとわかりやすくなります。
テクニック7.計算問題は、計算式をきちんと書く
問題によっては、計算式まで含めて答えさせるものもあります。
計算式まで書くクセをつけておくことをオススメします。
また、見直しをする時にも便利です。
途中で計算ミスなどがあると、修正しやすくなりますよ。
まとめ
見直しは絶対にする!
FP試験は、試験開始から60分たつと、退席することができます。
そして、多くの人がそこでゾロゾロと退出していきます。
全問とくのにかかる時間は、だいたい40~50分ほど。
つまり、多くの人が見直しをしていないことになります。
退出時間になるまでボーっとしていたり、机につっぷして寝ている人もいます。
けれど、しっかり見直しをしていれば、ぼーっとする時間なんてないはずなんですよね。
せっかく勉強して試験にのぞんでいるんですから、最後まであがいた方がいいです。
たった2時間(合計4時間)なんですから、試験に集中しましょう。
迷ったりわからなくても、なにかしらを書く
学科だと、適当に回答しても〇×問題だと当たる確率は1/2、三択だと1/3です。
たとえわからなくても、なにかを書けば当たる可能性があるんです。
わからなくても、とにかく埋めることが重要!
[chat face=”niko.png” name=”いそひよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]名前の書き忘れにも注意![/chat]
全力を出し尽くした後の達成感とご褒美ケーキの味は、はんぱないですよ!