この記事は、これからFP試験にチャレンジする人にむけて、
FP試験を独学で合格するために抑えておくべきポイント
について書いています。
FP試験とは、正式名称を「ファイナンシャルプランニング技能検定試験」と言います。
ざっくり言うと、生活に関するお金のスペシャリストといったところでしょうか。
金融関係のお仕事をしている方はもちろん、主婦や学生にも、とても人気のある資格なんです。
年金2,000万円問題をはじめとして、将来のお金に不安を感じませんか?
- 年金は本当にもらえるのか
- 老後の生活は大丈夫なのか
- 子どもの教育費はどのくらいかかるのか
お金の心配は尽きませんよね。
[chat face=”ase.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]私もその一人です[/chat]
ですから「自分の資産は自分で守ってやるぜ!」という意識から、FP取得を決意しました。
けれど、いざチャレンジしようと思っても、
- どのくらいの勉強時間が必要なのか?
- 初めて学ぶ人にとって、難易度はどれくらいなのか?
- 独学でも合格できるのか、講座を受講した方がいいのか?
- そもそも、FPはどんな時に役に立つのか?
という疑問がわいてくると思います。
そこで今回は、FP試験のチャレンジを考えている人が抱くであろう、上記のような素朴な疑問についてまとめました。
[chat face=”niko.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]金融に関してほぼ素人でありながら2ヶ月弱の勉強期間で合格した私が、徹底解説します![/chat]
FPの知識って、いつ・どこで役に立つの?
「FPに合格したんだ♪」
と知人に言うと、ほとんどの場合、
「おめでとう!…ところで、FPってなんの役に立つの?なんのために取ったの?」
という質問が返ってきます。
[chat face=”ase.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]仕事で資格を必要としている場合もあると思いますが、私は専業主婦[/chat]
ですので
「苦労してそんなもの勉強して、いったいなんになるの?」
という素朴な疑問をぶつけられることが多いです。
これから勉強を始めようという方にとっても、どう役にたつのかを知らないと勉強のしようがありませんよね。
結論から言うと、私の生活ではとても役に立っています。
きっと無意識のうちに得していることは他にもけっこうあると思うんですが、特に
「取っててよかった!」
と実感したのは、以下の3つのタイミングでした。
- マイホーム購入時
- 相続問題
- 税金の還付を受ける時
順番に説明します。
マイホーム購入時
ちょうど、FPを取ってしばらくしてマイホームを購入したんです。
家を買う時って、ものすごくいろんな手続きや知識が必要になるんですよね。
- 住宅ローンの組み方・金利
- 住宅ローン控除
- 住宅取得にかかる税金
- もらえる給付金
上記の制度について、あなたはすべて説明できますか?
私の場合はこういった家購入に必要な知識は、FP試験でほとんど勉強していたためとてもスムーズでした。
[chat face=”niko.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]不動産屋の営業さんがラクそうでした[/chat]
もしもFP試験に挑戦していなかったら、不動産屋さんの説明がチンプンカンプンだったと思います。
イチから全部調べるのは、とても大変だったはず。
(費やす時間を考えたらゾッとします)
もしも、今後住宅の購入を考えているのであれば、勉強しておいて損はありません。
相続問題
私の両親の話ですが、親戚と相続問題でもめそうになったことがありました。
争うつもりはなくても巻き込まれてしまうのが相続問題の怖いところです。
[chat face=”koma.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]私の両親もすっかり困り果てていました[/chat]
けれど相続についてもFPの試験範囲で勉強していたので、両親に適切なアドバイスをして事前にトラブルを回避できたんです。
ただほんの少し世の中の制度を「知っているだけ」で、問題ってあっという間に解決するんですよね。
[chat face=”niko.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]悩みが解消され笑顔のもどった父母を見て、私も安心しました[/chat]
ついでと言ってはなんですが、万が一にそなえて、両親には遺言をきちんとのこしておくよう伝えています。
遺言制度や、遺言の残し方について、説明をしました。
[chat face=”hoho.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]さっそく、両親は自筆証書遺言を書いたそうです。[/chat]
税金の還付を受ける時
税金関係って、聞いただけで頭が痛くなりませんか?
所得税・消費税・市県民税など…わかりにくいですよね。
実は税金って、手続きをすれば還付されるものがあるんです。
1番身近なものが医療費控除制度
これは世帯の1年間の医療費が一定金額を超えた場合、所得から控除してもらえるという制度です。
私の場合は不妊治療で莫大な医療費がかかり、何度かこの医療費控除のお世話になりました。
しかし、この医療費控除を受けるためには、確定申告をしなくてはいけません。
つまり、所定の条件を満たしていても、自分で申告しないと控除は受けられないんです。
私の友人は、突然の病で入院&手術をしたのですが、医療費控除を知らなかったために、数万円の還付金を受け取れませんでした。
知らないと損ですよね。
医療費控除や住宅ローン控除など、自分で動かないともらえないお金の制度に関しても、FP試験の学習範囲には入ってきます。
これは、本当に助かっています。
[chat face=”niko.png” name=”いそひよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]家計を丸投げ…任されることが多い主婦にこそ、ぜひ取ってほしい資格です[/chat]
どんなことを勉強するの?試験範囲は?
FP試験の具体的な試験範囲は、以下の6つの分野です。
- ライフプランニング(年金や社会保険)
- リスク管理(保険制度全般)
- 金融資産運用
- タックスプランニング(税)
- 不動産
- 相続
どの分野も、人生においてけっこう重要なものばかりですよね。
[chat face=”hira.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]範囲が広くて不安になるかもしれませんが、大丈夫![/chat]
何年も大人をやっていると、必ず知っていることや詳しい分野はあると思います。
「言葉だけ聞いたことあったけど、こういう制度だったのか」
「家を買う時は、この制度絶対に利用したい」
と、実生活にあてはめながら学習ができるはず。
イメージをしながら勉強をすれば、それほど難しいものではありません。
独学でも合格できるの?
資格試験というと、スクールに通ったり、通信講座で勉強するイメージが強いと思います。
私はというと、市販のテキストを購入して、完全に独学で合格しました。
そんな私は、声を大にして言いたい。
「FPは独学で合格できる!」
と。
なぜなら、今は本屋さんで手に入る教科書(参考書)は、かなりグレードアップして、わかりやすくなっています。
中には、スマホ学習に対応している参考書もあり、勉強しやすい工夫がたくさん施されています。
なので、市販の参考書1冊をきちんと勉強すれば、必ず合格できます。
さらに、我々は、インターネットという神器を持っています。
ありがたいことに、わからない言葉を検索してみると、丁寧に解説してくれているサイトがたくさん見つかります。
市販の参考書で理解できないところは、ネットをうまく使えば、補うことができるんです。
ですので、独学でも確実に合格できます。
難易度は?FP3級の合格ライン
FP試験は、
- 学科試験(マーク問題)
- 実技試験(筆記試験)
の2本だてで行われます。
この2つの試験に合格して、初めてFP合格となるのです。
そして、FP試験は、合格ラインがあらかじめ設定されています。
学科試験は60点満点中、36点以上で合格
実技試験は50点満点中、30点以上で合格
つまり、それぞれ6割正解できれば、合格できることになります。
こう聞くと、合格できそうな気がしませんか?
60点って、学校のテストではそれほど誉められない点数ですが、それで合格なんです。
ただし、
「6割を取れればいいや」と思って勉強してはいけません!
なぜなら、最低でも7〜8割は取るつもりで勉強しなければ、6割は取れないからです。
ちなみに私は、
- 学科試験56点(60点中)
- 実技試験43点(50点中)
でした。
どうせ受験するなら、と満点合格をめざして勉強していたのですが、取れたのは8割ほどです。
ですので、合格するためには、8割正解するつもりで勉強をするべきです。
勉強時間はどのくらい必要?
私の場合は、
- 1日に平均して2時間くらいの学習時間で
- 2ヶ月弱の期間
を費やしました。
試験直前は、楽しくなってヒマさえあれば勉強していたので、1日4~5時間くらい追い込んでいたと思います。
私は子どもがいない専業主婦で自由になる時間がありましたが、お仕事をしていたり小さいお子さんがいる方などは、やはり2~3ヶ月必要だと思います。
けれど、勉強は長く続ければよいというものではありません。
なぜなら、長引けば長引くほど、飽きてくるからです。
記憶力と集中力が持続する、1番効率がいい期間が2~3ヶ月ではないかと思っています。
勉強時間はどうやって作る?
当初は家事の空き時間をうまく利用して勉強するつもりでした。
けれど、だんだんノッてくると、勉強の合間に家事をするという感じになってきました。
30分勉強をしたら掃除機をかける
30分勉強をしたら洗濯物を入れてたたむ
30分勉強したらトイレ掃除をする
こんなかんじで、いつもはイヤイヤやっている家事を、息抜きとして使ってました。
勉強に飽きた時は、家事を口実にして中断していたので、この時期は家がキレイに保てていました。
人それぞれ生活スタイルはちがいますから
- お仕事をしている人は、通勤時間を使ってみる、帰宅して眠るまでの間の時間を勉強時間にする
- 子育て中の人は、子ども眠った後、もしくは早朝に勉強する
など、工夫をして時間を作る努力は必要です。
独学のメリット・デメリット
独学にも、一長一短あります。
自分の性格を見極めて、チャレンジするかどうかを決めるといいです。
[box04 title=”独学のメリット”]
- 好きな時間に勉強できる
- お金があまりかからない
[/box04]
好きな時間に勉強できる
独学の1番の魅力は、
好きな時間に
好きな場所で
好きなだけ
勉強できることです。
[chat face=”niko.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]主婦で、あまり家を空けられない方にオススメ[/chat]
私は、家事の合間時間を使って、ちょこちょこ勉強できたのがよかったです。
お金があまりかからない
私が独学にこだわった1番の理由は、実は費用面でした。
できるだけお金をかけずに合格したかったのです。
私がFP3級を取得するのにかかったお金は、
- 参考書(2,000円)
- 問題集(2,000円)
- 受験料(6,000円)
で、トータル1万円ほどでした。
学生さんや、家計のやりくりに励んでいる主婦の方には、無理なく出せるお金ではないでしょうか。
スクールに通うと、受講料だけでだいたい5万円以上はかかりますから、5分の1以下ですみます。
ですので、まずは独学でチャレンジしてみましょう。
そして、独学でどうしてもうまくいかない時に、スクールや通信講座を考えてみるのがいいと思います。
[box05 title=”独学のデメリット”]
- 強い意志がないと挫折しやすい
- 自己管理能力が試される
- わからないところを教えてくれる人がいない
[/box05]
強い意志がないと挫折しやすい
独学で自宅で勉強する場合、テレビやマンガ、スマホなどの誘惑が多いです。
挫折する理由のほとんどは、ここにあると言っても過言ではありません。
[chat face=”ase.png” name=”ぴよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]独学は、常に自分との戦いなんです[/chat]
そこで、私は、好きな漫画や本は、段ボールにつめて封印することにしました。
いつでも手に取れる状態であると、ついつい見てしまいますから。
自分で勉強をすることが難しい、という方は、友達を誘って一緒にチャレンジしてみると、いいかもしれません。
[jin_icon_bulb]資格試験に挑戦した方の貴重な体験談が読めます
[blogcard url=”https://shikakuhacks.com/online/374/#i-9″]
もしも、上記を読んでみて、独学が難しいと感じるようであれば、通信講座やスクールを考えてみるのもアリです。
独学にこだわる必要はありません。
以上を理解した上で、自分に合った方法を見つければいいと思います。
現在はとっても便利なもので、スマホやタブレットで授業が聞ける通信教育があります。そういったものを活用すれば、より効率的に学べると思います。
オンライン講座であれば、わざわざスクールに通う必要がないので、通勤や家事のスキマ時間も有効に活用できます。
私は独学にこだわって勉強したのですが、今考えれば、こういったオンライン講座などを活用すれば、もう少し勉強しやすかったかなと思います。
かたくなに独学にこだわってしまったので、内容の理解には時間がかかったかもしれません。
[chat face=”hoho.png” name=”いそひよ” align=”left” border=”blue” bg=”none”]自分にはどんな勉強方法が合っているのか、しっかり検討してみてくださいね[/chat]
↓次回は、無理のない勉強計画の立て方について、記します↓